子どもが学ぶプログラミング!スクラッチ(Scratch)の3つの基本・その壱「ブロック」

スクラッチ(Scratch)は、子供でも扱えるほど簡単なビジュアルプログラミング言語です。子供でも初心者でも、簡単にプログラミングの基本を習得できます。無料なので手軽にプログラミング学習を行う事が出来る環境があります。
そうは言っても、どんなに簡単だと言っても、どんな事が出来るのかを知っておいた方がいいでしょう。
まず記事では、スクラッチ(Scratch)の3つの基本「ブロック」「スプリプト」「スプライト」のうちの一つの「ブロック」について解説します。
スクラッチの『ブロック』とは一体何なのでしょうか
ブロックは、スプライトや背景に命令を与えるプログラムのパーツになります。このブロックを組み合わせることで、スプライトを歩かせたり、回転させたりといったプログラムを作成することができます。
ブロックパレットの中には、以下の10個のスクリプトグループがあり、それぞれのグループに命令のブロックが配置されています。これらのブロックを使って、スクラッチでプログラミングを行います。
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①動き
②見た目
③音
④ペン
⑤データ
⑥イベント
⑦制御
⑧調べる
⑨演算
⑩その他
スクリプトグループは色別によって分けられていて、カンタンにどの様なプログラムのブロックなのか分かりやすいように作られています。
スクラッチ(Scratch)のコンピューター言語はブロックと言います。ポイントはブロックを組み合わせて、コンピューターに命令を出します。ブロックは、それぞれ形や色が違い、そのブロックは「できること」が日本語で書かれているので、コンピューター言語を知らなくてもプログラミングできるのです。
さらにスクラッチ(Scratch)のブロックについては、パッと見て役割が認識できます。そういう理由でビジュアルプログラミング言語とも言い表されているのです。
ブロックの形状
ブロックには
①ハットブロック
②スタックブロック
③真偽ブロック
④値ブロック
⑤C型ブロック
⑥キャップブロック
全部で6種類の形状があります。
ハットブロック
ハットブロックの型は上部が丸い形で下部は凸の形状になっていて、ハットブロックの上にはどのブロックも配置することは出来ません。
ハットブロックはイベントブロックに6個、制御ブロックに1個、その他のブロック「PicoBoard」「LEGO WeDo 1.0」「LEGO WeDo 2.0」の拡張機能に4個の合計11個があります。
ハットブロック | 動 作 |
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緑の旗がクリックされたときに下にあるスクリプトを実行する |
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指定したキーが押されたとき下にあるスクリプトを実行する 規定値:「スペース」「上向き矢印」「下向き矢印」「右向き矢印」「左向き矢印」「a~z」「0~9」 |
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このスプライトがクリックされたときに下にあるスクリプトを実行する |
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背景が指定した背景になったとき下にあるスクリプトを実行する |
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指定した項目の値の指定した値より大きいときに下にあるスクリプトを実行する規定値:「音量」「タイマー」「ビデオモーション」 |
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指定したメッセージを受け取ったときに下にあるスクリプトを実行する |
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指定したメッセージをスクラッチプログラム全体へ送る |
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指定したメッセージをスクラッチプログラム全体へ送って待つ |
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スタックブロック

『スタックブロック(Stack Block)』は、個々の命令を実行するブロックで、様々なブロックと組み合わせる事が出来ます。スタックブロックの型は上部が凹で下部が凸の型をしていて、スタックブロックの上下いずれも別々のブロックを組み合わせする事が出来ます。
などがあります。
真偽ブロック

「真偽ブロック(Boolean Block)は、真(True)または偽(False)のいずれかの状況を現すブロックとなっています。真偽と言われているのは、条件に合っている値が問題なければ、真(True)で、間違っていれば偽(False)と表現されます。
Scratch 3.0には、次の13個の真偽ブロックがあります。
使用例としていくつかご紹介します。
の中にある、
の六角形の穴(スロット)にはめ込むことで使用することができます。
の中にある、
の文字列を入力する部分にはめ込む事が出来ます。
では、
〇部分の数値として使用することもできます。
の中にある、
も使用できます
値ブロック

値ブロック(Reporter Block)は、数値や文字列といった何かしらの値をキープするブロックになります 。
例を挙げると
の中にある、
は、マウスの現在のx座標の値が入っていて、ブロックパレットにあるブロックをクリックした場合現在のx座標の値が表わされます。
の中にある、
の中にある、
も、値ブロックとなります。
値ブロックの形状は楕円形の形状をしています。こちらは文字列や数値を入力する部分にはめ込むことができます。
Scratch 2.0では、値ブロックは34個存在します。
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C型ブロック

C型ブロック(C Block)は、「ブロック」の中に他のブロックを入れ込んで使用するブロックとなっています。条件次第で間に挟まれたブロックを実行させたり、定めた回数繰り返したりさせることができる。ブロックでの条件ポイントや繰り返し処理(ループ処理)で使用されます。
C型ブロックの数は全部で5個存在し、それらの全てが制御ブロックに属します。
C型ブロックの形状は、アルファベットの「C」同様な形をしていることからC型と呼ばれていますが、ラップブロックと言われる事もあります。
C型ブロックの中でも若干形状が異なるものがあり、例えば「もし◆なら」でなければのように上下に凸凹があり、上下にブロックを結合できるものや、ずっとのように下に結合部がなく、下にブロックを置くことができないものがあります。
キャップブロック

キャップブロック(Cap Block)は、実行中の定めたプログラムを中断して、意図しない動作を防止したり、意図的に中断(停止)するブロックです。停止するプログラムはすべてを停止するのではなく、特定のスクリプトだけを停止したり、プロジェクトすべてを停止するなど指定することもできます。
キャップブロックの形状は、上部が凹があり下部には結合部がない形状をしており、上にしかブロックを結合させることができません。
1個のハットブロックと3個のスタックブロックと5個のC型ブロックと2個のキャップブロックの計11個のブロックが用意されています。ブロックの色は山吹色で統一されています。
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指定した秒数だけプログラムを停止する |
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指定した回数だけ中に入っているブロックを繰り返す |
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ずっと中に入っているブロックを繰り返す |
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もし指定した条件が成立したら中のブロックを実行する |
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もし指定した条件が成立したら1番目のC型の中のブロックを実行し、条件が成立しなければ2番目のC型の中のブロックを実行する |
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指定した条件になるまでプログラムを停止する |
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指定した条件になるまで中のブロックを繰り返す |
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指定したスクリプトを止める |
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クローンされたときに下のブロックを実行する |
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指定したスプライトのクローンを作る |
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クローンを削除する |
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